特殊銘柄
低ケン化PVOH ゴーセファイマー®Lシリーズ
ゴーセファイマー®Lシリーズ
ゴーセファイマー®Lシリーズは、塩化ビニル重合時の懸濁助剤として開発致しました樹脂です。塩化ビニル重合時、当社ゴーセノール®GH、KH、KP、及びKZタイプPVOHやその他の懸濁剤例えばHPMCなどと併用して使用できます。
- 特徴
- ゴーセファイマー®Lシリーズを併用することにより塩化ビニル樹脂(PVC)の加工物性が大幅に向上します。
- ・ポロシティが大きくなる。
- ・ポロシティの均一性がよくなる。
- ・可塑剤の吸収速度が向上する。
- ・ゲル化速度が向上する。
- ・フィッシュアイが著しく減少する。
PVC中の残存塩化ビニルモノマー(VCM)が減少します。
この結果として食品包装用成形品としての使用も安心して使用できます。
PVC製造工程及び成形工程での省エネルギーに役立ちます。
- ・PVCの製造工程では、乾燥時間が短縮され、また脱VCM塔での省エネルギーが達成出来ます。
- ・成形工程においても、容易に一次粒子に崩壊し成形効率が向上します。
| 品種 | 揮発分 | 粘度(cps) | ケン化度(mo1 % ) | 粒度 |
|---|---|---|---|---|
| LL-02 | 3.0以下 | 7.0~10.0 | 45.0~51.0 | 7メ全通 |
| L-5407 | 3.0以下 | 9.0~13.0 | 30.0~38.0 | 7メ全通 |
| L-7514 | 3.0以下 | 20.0~28.0 | 34.0~41.0 | 7メ全通 |
粘度:10.0 % メタノール/水(1/1、重量比)の混合溶液
| 溶剤 | LL-02 | L-5407 | L-7514 |
|---|---|---|---|
| 水 | △ | △ | △ |
| 水/メタノール=1/1 | ◎ | ◎ | ◎ |
| メタノール | ○~△ | ○ | ○ |
| エタノール | ○~△ | ○ | ○ |
| アセトン | ○~△ | ○ | ○ |
| 酢酸メチル | △ | ○ | ○ |
| トルエン | × | × | × |
| トリクレン | × | △ | △ |
ゴーセファイマー®Lシリーズは、水への溶解性は、小さい。
溶解性(大) ◎>○>△>× (小)
| 品種 | 初期ヤング率 (109dyne/cm2,) |
降伏強度 (kg/cm2,) |
破断強度 (kg/cm2,) |
伸度 (%) |
|---|---|---|---|---|
| LL-02 | ~4.5 | 112 | 126 | 130 |
| L-5407 | ~5.0 | 125 | 140 | 145 |
| L-7514 | ~10.5 | 270 | 219 | 45~160 |
(測定条件)
フィルム:150~200μ×40mm×15mm
調湿:20℃×65 % RH×7日
オートグラフ引張速度 100mm/min,測定7回
| LL-02 | L-5407 | L-7514 | ||
|---|---|---|---|---|
| 流動開始温度 | 約100℃ | 約100℃ | 約110℃ | |
| 流動開始粘度 | 150ps | 300ps | 4000ps | |
| 分解温度 | 250℃以上 | 250℃以上 | 250℃以上 | |
| ガラス転移点 | 約50℃ | 約50℃ | 約45℃ | |
(測定条件)
高化式フローテスター
荷重 20kg/cm2,,昇温 1℃/min,オリフィス 1m/mΦ×10m/mL
- 光学的性質
-
屈折率(nD20): 1.494~1.521 ケン化度 30.0モル % の場合 1.494
50.0モル % の場合 1.521
- 生理的性質
-
- ・ゴーセファイマー®L-PVOH自体の生理的性質を測定したデータは、現在ありません。しかし、ゴーセファイマー®Lシリーズは、低ケン化度PVOHであることよりポリビニルアルコールに準ずるものと考えます。
ポリビニルアルコールは、一般的な意味において生理的に無害であり化粧品原料基準や医薬品添加剤(日本薬局方外医薬品成分規格に収録済み)として認められ、またアメリカのFDA(No175300)には、食品包装用紙の加工樹脂として許可されています。
特にゴーセファイマー®L-PVOHは、水への溶解度が汎用PVOHに較べ著しく小さいため、生体内に吸収され難いと考えます。 - ・既存化学物質登録番号
6-687
ビニルアルコール~ビニルアセテート共重合物として登録されています。 - ・塩化ビニル製食品包装に関する自主規制基準に登録済みです。
日本では、塩ビ食品衛生協議会によるPL規格の「3-A-・-9」に登録されています。
3: 第3章 使用できる添加剤一覧
A:塩化ビニル系ポリマー及びポリマー添加剤 - ・:塩化ビニル用ポリマー添加物
9:酢酸ビニルがポリマー単位の50Wt % 以上を含むポリビニルアルコール
以上の結果より、ゴーセファイマー®L-PVOHは、生理的に不活性と考えます。
- ・ゴーセファイマー®L-PVOH自体の生理的性質を測定したデータは、現在ありません。しかし、ゴーセファイマー®Lシリーズは、低ケン化度PVOHであることよりポリビニルアルコールに準ずるものと考えます。
- 安全性
- ・爆発性:一般ゴーセノール®に準ずると推定されます。(粉じん爆発 約520℃)
・燃焼性:消防法施工令でいう特殊可燃性(合成樹脂類)に該当します。
- その他及び注意事項
- ゴーセファイマー®L-PVOHは、安定な高分子化合物で、一般には腐敗、分解、解重合等は起こりません。
しかし、ガラス転移温度が低いことより、高温、高湿下や、荷重のかかったまま長期保存すると、粒子同士がこう着する恐れがありますので御注意下さい。特に梅雨期から夏期の保存は、この点御留意下さい。





