Oil&Gas
Oil&Gas用途での使用例をご紹介します。
坑井処理時の一時閉塞剤
シェールオイルの開発では、シェール層内に水平坑井を掘った後、水圧をかけて岩盤に亀裂を発生させる技術(水圧破砕法)が一般的に利用されます。シェール層は高密度・低浸透性のため、シェール層中のオイルは通常は回収が困難ですが、水圧破砕により形成した亀裂がオイルの通り道となることで、回収効率が向上します。
シェール開発では様々な化学品が使用されています。その中のひとつである一時閉塞剤は、地中の亀裂を一時的に閉塞させ、水圧破砕や酸処理の効率を高める等の目的で使用されます。Nichigo G-Polymer™は一時閉塞剤としての閉塞性に優れ、処理後は低温の水でも速やかに溶解するため、既存の閉塞剤(PLA等)と比べて適用可能範囲も広く、井戸処理の高効率化に貢献します。
■Nichigo G-Polymer™の特徴
・優れた水溶解性。超低温用途にも使用可能。
・安全性、生分解性。
・吸水膨潤による良好な一時閉塞性。
・ノニオン性。多くの処理泥水や添加剤との適合性問題なし。
・既存の井戸処理設備で使用可能。
一時閉塞剤の使用イメージ
Nichigo G-Polymer™の品種
一時閉塞剤用途向けに、水溶解性の異なる品種を取り揃えています。
Nichigo G-Polymer™の水溶解性
既存の一時閉塞剤であるPLAと比べ、低温でも速やかに水溶解します。
Test conditions
Initial temp: 23℃ for 1h,
End temp: 50℃/60℃ for 1, 3, 7 and 14 days
クレイ膨潤抑制剤
坑井を掘削する際に地中からクレイが生成しますが、膨潤性のクレイは掘削泥水を吸収して膨潤し、坑井の閉塞や機器ダメージのような問題を起こす可能性があります。これを防ぐために、掘削泥水には一般的にクレイ膨潤抑制剤が配合されます。
カチオン性を持つGOHSENX™ Kは、クレイの表面に吸着することで膨潤を抑制することが可能です。膨潤抑制剤として一般的に使用される塩化カリウムと比べて膨潤抑制効率が高く、また塩害の懸念も少ないため環境に配慮した材料です。